"yarım" (やるむ) とはトルコ語で はんぶん の意味。  İstanbul と Tokyo 半々生活のふたりのおはなし。
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Yol  ~ 道 ~
タイランと遠距離ながら順調に交際を続けていた頃、元彼からメールが入った。

「元気?」

ただそれだけだった。
別れて1年と少し。今まで何も音沙汰がなかったのに・・・だ。


元彼Tとは、3~4年は付き合っていた。
周囲は勿論、本人たちもこのまま行けば結婚するのだろうなと思っていた。
Tとは職場で知り合ったが、お互い結婚を意識し始めた頃、
彼は会社を辞めて独立した。

直ぐに経営が危うくなった。
一言で言うと、Tは自分の力を買いかぶりすぎていたのだ。
順風満帆な人生。ちやほやされて生きて来て、1度も挫折を味わった事のない彼は、
人が変わってしまった。

プライドが高い彼に、私はずっと何も言わずに来た。
けれど、会社の後ろ盾を外して生きていくためには、他人に頭を下げるのを厭わず、
それこそ地面を舐めるような覚悟がないと無理だ。
だから私にも何だって手伝わせて欲しい。と言う申し入れを、
彼は一切受け容れなかった。


「好きな女一人食わせられないなんて!オレは・・・・」


挫折とプライドの狭間で、彼は私を遠ざけ、愛してもいない女と
手当たり次第に寝るようになった。
元の同僚や、友人達の間でも悪い噂が立ち、私の力ではもう修復出来なかった。
そして、
彼を心配してやって来た、同郷の知人(男性)の目の前で、
私を乱暴に抱こうとした時、もうムリだと思った。




哀しみと、やり切れなさと、孤独感・・・。
私はがむしゃらに仕事をした。
仕事に夢中になっていれば、その間は全てを忘れる事が出来た。
疲れ切って眠りにつけば、直ぐに朝がやってきて、
思い出すこともない。
そう言い聞かせてやって来た。


一体、いまさら・・・・。


私は返信をしなかった。


それから暫くして再び、

「会って話したいことがある。会ってくれないか?」

と、メールが来た。

「話すこともないし、会いたくない」


癒えかけていた事が蘇って来た。
勿論、もう戻る事もない。
それどころか、会いたいとさえ思わない。
けれど・・・。



「ジェイダ、どうした?なんかここのところ元気ないみたいだけど」

 「ううん。なんでもないよ。ちょっと疲れてるだけ」

「ならいいけど・・・」


カメラの向こうで、タイランは敏感に私の変化を感じ取っていた。

そしてある日。


「ジェイダ、今どこだと思う?」

やけに近く感じるタイランの声。

「NARITA Havaalanı'ndayım!(成田空港だよ!)」

「えっ!!」



大学の休みを縫って、突然タイランがやって来た。
タイランは言いはしなかったが、私の様子がおかしいのには、
何かがきっとあるに違いないと、気付いているのだろう。。。


タイランがやって来て数日経った頃だろうか。
私のマンションで夕食を採っている時、誰かが来た。

嫌な予感がしてインターホンに出ると、Tだった。

 「何しに来たの?会いたくないって言ったじゃない」

私の様子に、表情を曇らせるタイラン。

「誰?どうした?」

 「なんでもない」

またチャイムが鳴る。
タイランが私を制して、ドアへ行った。

 「駄目!タイラン!!行っちゃだめ!!」

私より先にタイランが表に出て、Tに

「Who are you?」

と、聞いてしまっていた・・・・。


固まるT。

手には花束。


正気じゃなくなって憔悴しきっていた頃とはうって変り、同じ会社で
生き生きと働いていた頃のTのように、きちんとスーツに身を包んでいた。

それを見たタイランは、きっと全てを悟ったに違いない。


Tは私に花束を持たせると、


「悪かった」


それだけを言うと、足早にエレベーターの方へ向かった。

「Hey!!」

Tに声をかけながら、タイランが追いかけて行く。

hey!って、何考えてるの?


私はアタマが混乱して、もうどうでもよくなり、2人を追いかけなかった。
「なんなんだよ、あいつら!!」
なんだかキレてしまった。
わけもなく・・・(訳はあるんだろうが)・・・泣けて来た。
声を出して泣いてしまった。
もうどうにも止まらなかった。


「悪かった」ってなに?
今までの事?
それとも、タイランとの時間を邪魔して悪かったってこと?

遅いよ。
私の好きな薔薇を今頃持って来たって
もう遅いよ・・・・バカ!!

タイランも何で追いかけて行く?
まあ、Tは英語を話せるからいいが、いったい何を話す気なのか。



1時間くらい経って、タイランがやっと戻ってきた。

「彼と話したよ。彼は、元彼なんだね。ずいぶん長く付き合ってた・・・」

 「彼の言う事なんか信じないで。あの人ヘンだから」

「ヘンかもしれないね(笑)。いやでも、ヘンじゃないよ。ただジェイダのことを
今も愛しているだけなんだろうね」


タイランが、花束に目を落とす。

 「どうして追いかけたりなんか!」

「ここのところジェイダが元気がないのが気になってたんだ。
今、僕が君のそばに来なければ、何か取り返しのつかないことになる・・・
そんな予感がしてたんだ。だから、直ぐに解った。彼が原因なんだって。
そう思ったら、直接話を聞かなきゃ!って、カラダが勝手に反応してた。

ジェイダ、君は今でも彼のことを愛しているのか?」


 「ううん。愛してるのはあなただけ」
  

「じゃあ何故そんなに心を乱される?」

 「・・・・・・」


「心では忘れても、体が彼を忘れないほど良かった?」

 「そんなんじゃない!」


「僕は・・・自分が悔しい。
でも、彼に感謝してる。だって、彼のお陰で僕らは出会えたんだから。
でも、彼に嫉妬してる。・・・かなり」



言葉の少なさが、
タイランの心情を反って雄弁に物語っていた。

私はありったけの力でタイランを抱きしめた。そして、
彼とやり直す気はまったくないこと。
あるのだとしたらそれは、人として、彼を救ってあげられなかった自分の
未熟さへの後悔の念。
最近メールを何度か貰っただけで、会ってもいないことを伝えた。
そして、
私が愛しているのは、タイランだけだと。

そんな私をタイランは、「もう振り向かなければいいよ。僕を信じて」
そういって受け入れてくれた。



タイランが帰国する日、Tから電話があった。

タイランは最後、Tに言ったのだそうだ。


君は、君の薔薇を手放した。

僕は僕の薔薇を誰にも渡さない。

何故なら、手を離したら花は枯れてしまうから。

もっと美しく花を咲かせるから、君は遠くでそれを見守っていて。


と。


「彼、いい男だな。幸せに」


「あなたも・・・」



タイランのお陰で、Tと私は、やっと本当に前を向く事が出来たのではないかと思う。





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by bizim | 2007-01-08 00:00 | 出会い ~ 結婚まで
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