"yarım" (やるむ) とはトルコ語で はんぶん の意味。  İstanbul と Tokyo 半々生活のふたりのおはなし。
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Babam ve aşkım  父と彼
タイランからのプロポーズを受け、早急にやらなければいけない事が出来た。
それは父の説得だった。
母はタイランとの交際を知っており、最初は驚いてはいたものの、
今では応援してくれていた。
しかし、私の父はかなり頑固な古いタイプの人間で、外国人と言うだけで
反対されるのは目に見えていた。


私は折を見て実家へ戻り、父にタイランのことを告げた。

「トルコ人?なにを馬鹿な事を言ってるんだ。
外人との結婚なんて許さん」

 「お父さんはまさかいまどき『毛唐』とか言う人じゃあないわよね?
 それを言うなら彼はオスマン帝国の末裔よ。不足はないでしょ?」


私の切り返しに詰まる父(笑)。

 「彼はイスラム教徒じゃないし、大学で教えてて、国際感覚も身につけている人よ。
 家庭もちゃんとしてて、トルコでは裕福な方だから充分やって行けるわ」


「やって行けるわってお前・・・まさか!」

 「そう。プロポーズされたの。彼と結婚するつもりよ」




私は、トルコとイスタンブルのガイドブックと、タイランの写真と経歴書、
彼の収入や物価など細かく記入した計算書を渡した。

 「これ見て!
 これでトルコと彼の事が少しはわかってもらえると思う。
 どうか許して下さい。お願いします」


と頭を下げて逃げた(笑)。

想定内の反応。第一段階終了。


しかし、
次の日も、その次の日も、それらはテーブルに置きっぱなしだった。

(・・・・・・見ない気だな)

 「お父さん!忘れもの!」

無視する父。

 「お父さん!」

「おまえは騙されてるんだ」

 「騙されてる?」

「そうだ。
そんな後進国の男が日本人に手を出す理由はただひとつ。
金と日本国籍が欲しいだけだ」

 「後進国って・・・。
 ここで今お父さんと経済討論しても仕方ないわ。とにかくこれを見て。
 トルコや彼の事を知りもしないで決めつけないで」


「うるさい!駄目と言ったら駄目だ!」

 「お父さん!今度彼が来るの。会って話を聞いて。
 私、タイランを愛してるの。私を信じて。お願いよ」


父は無言で自室に戻った。

 「母さん・・・・(涙)」

「大丈夫よ。ちゃんと見ておくように母さんからもお願いしておくから」


何も進展しないまま、タイランが日本へやって来る日は、目前に迫っていた。



タイランがやって来た。スーツも新調し、顎ヒゲも剃り、髪の毛も短めにしていた。
惚れ惚れする好青年っぷり(笑)!
これでアレがあれば、完璧・・・!


私はアレを買うために、タイランをメガネ屋に連れて行った。
伊達メガネで更に真面目風味にするためだ。
事情を話し、オジサマ店員さんに見立ててもらう(笑)。

 「これでダメなら、どんな男が来たってダメよね?」

「これならまず、どんな親御さんも大丈夫だと思いますよ^^!」

メガネをかけたタイランはますますインテリっぽくなり、メガネ屋さんも大絶賛(笑)!


 「これで、白衣を着て迫られたいかも(笑)」

「いいよ。今度やってあげる(笑)」

これから待ち受ける事も知らず、私たちはウキウキしながらマンションへと戻った。



翌日、父には知らせずに実家へ。
生のタイランを初めて見た母は、まるで少女のように頬を赤らめ、

「タイラン素敵ね~。あなたにはもったいないわね(笑)」

(^^;;

「頑張ってね。Fight!」

と、励ました。タイランは「アリガトウゴザイマス」といって微笑み、
照れながら母にお辞儀した(笑)。

父の部屋の前に立つと、緊張した面持ちになるタイラン。
 「大丈夫。自分を信じて」

 「父さん、開けるわよ?・・・

 父さん。こちらタイラン」


こちらに振り向き、立ちすくむ父。

「はじめまして。お会い出来て光栄です」

日本語で言い、頭を下げるタイラン。

「・・・誰が連れて来いと言った!出ていけ!」

みるみる父親の顔が真っ赤になっていく。

「母さん!塩を持って来い!早くしろっ!」


塩って・・・ (`д´;)イマドキそんな昭和のドラマみたいな事を言うのが、
自分の父親だったとは!・・・と、愕然とした。


「お父さん、大きな声を出して・・・ご近所にもみっともないですよ」

「うるさい!(怒)」


・・・・・・とりつくしまもないまま、追い出された私たち。

うなだれ、謝り続ける私に、

「初めてだもの。仕方ないさ・・・」

といいつつ、タイランも落ち込んでいた。

とにかく、会って、許してもらうしかない。
どれほど決意が固いか誠意を持って示し、解ってもらおう。

話し合い、そういう結論に達した。


次の日も、その次の日も、門前払いを食った。

 「父さん!会ってくれるまで待ってる。ずっと外で待ってるから!」

私とタイランは初冬の空の下、ずっと家の前に立った。

疲労と寒さで足が震えた。

タイランが上着を掛けてくれ、肩を抱いて励ましてくれた。


何時間経っただろう。父が「いい加減みっともないから入りなさい!」と言った。

家の中に入っても、まだ震えが止まらない私をさすりながらタイランが

「お父さん
絶対に彼女を幸せにします。だから結婚させて下さい!」


と言った。

父が、「こんな給料じゃ、日本で子供も作れないぞ」と言うので、
タイランには訳さず、「日本じゃきついけど、トルコじゃ充分よ。これだけあれば。
普通のトルコ人はこの3分の1以下でやってるのよ?」
と、ちぃ~とばかし誇張する(笑)。

「金がなければ、しなくてもいいケンカもするようになるんだ!」

「あなた。年下でまだ経済力がないからと反対されて、
辛い思いをしたのは誰だったかしら?
今、私やこの子が不幸せだとも?」

母の援護射撃に、言葉に詰まる父。

そうなのだ。
うちの父は母より年下で、結婚を周囲に大反対されての結婚だったのだ。
母を愛し、必死で勝ち取った父・・・。


タイランが、関を切ったように話し始めた。


「お父さん
私がお父さんの立場だったら、やはり異国人の私を心良く思わないでしょう。
沢山の愛情を注いで大切に育てた娘さんなのですから。
ただ、私も私の家族も彼女のことがとても大好きです。
彼女以外に考えられないのです。それは単なる一時の感情ではなくて、
お互い時間を重ねて確信したことです。
彼女がトルコで寂しい思いをしないように、トルコに来て良かったと思うように、
命を懸けて彼女を守り、一生愛する事を誓います。
だからどうか、結婚を許して下さい。お願いします」



・・・・私は訳しながら涙が止まらなかった。

父はそれでも固く口を結んだままだった。

私は、とうとうキレた。

 「タイラン、行こう!もう何を言っても無理よ!
 許してくれないなら私、出て行くわ(涙)!」


私が立ち上がると、タイランが引き止めた。

「Ceyda olmaz (ジェイダ、ダメだよ)」

私を諭すように・・・私の大好きな、ゆっくり両目を閉じて開く仕草をしてくれた。

「あなた・・・」

母が促すと父は、

「好きにしなさい」

とだけ言って、部屋を出て行った。

タイランが大きく見えたのと対照的に、何故か父の背中がとても小さく見え
胸が苦しくなった。



今では来日するたびに、タイランと父はふたりで男酒を酌み交わし、
意味不明な心グリッシュで会話(!?)をしている仲だ(笑)。




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by bizim | 2007-01-13 00:00 | 出会い ~ 結婚まで
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