"yarım" (やるむ) とはトルコ語で はんぶん の意味。  İstanbul と Tokyo 半々生活のふたりのおはなし。
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"Evliliğin ilk yılında adam konuşur kadın dinler,ikinci yılında kadın konuşur adam dinler, üçüncü yılında her ikisi de konuşur, komşular dinler" ;p


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理由 わけ  後編
 「何故、結婚しないかもと・・・?」

「おや、聞いていないのかい?」

 「はい・・・」

心臓が早鐘のようにドキドキする。

「タイランの今の父親は、実の父親じゃあないんだよ。
本当の父親はタイランが幼い頃離婚して、今は違う女性と
一緒になっているんだ」


 「・・・・!!」


「今は普通に継父と仲良くやっているけど、昔は色々な葛藤もあったようだよ。
あの子はいつもどこか冷めた目で、人や世の中を見てた」

私の頭の中で、「そうか。だから・・・」と、思い当たることが次々に浮かんで来た。
タイランがババに似ていない事、どこかふっと時々陰がある事、
結婚を口にしない事、どこかクールに愛とか、恋を見ている事、
淋しがり屋なのに、それを隠そうとする事・・・


そんな大切な事、何故タイランは今まで私に話してくれなかったのだろう?。
トルコ人、いや、タイランからすれば、話すに値しない事だったのだろうか。
触れて欲しくない?それとも、関係が深まって来たと思っているのは
私だけで、実はまだまだタイランの心に近づけていないのかもしれない。
・・・そんな思いが過ぎった。




おばあちゃんが眠った後、私とタイランはテラスで島の夜を楽しんだ。

 「おばあちゃんから聞いちゃった」

「何を?」

 「タイランの・・・ババの話」

「あぁ」

 「私・・・聞かない方が良かったかな?」

そう口にしたら、急に鼻と胸の奥がツン!と、苦しくなった。


「そんなことないよ。いずれ分る事だと思っていたし・・・」

私がタイランを見遣ると

「おばあちゃんが話すだろうなって思っていたよ」

「おばあちゃんに女性を会わせたの・・・初めてなんだ」


はにかみながら、煙草に火を点けた。
私はタイランが煙草に火を点ける時の、目を伏せて少し眉間に皺を寄せる
表情が好きだった。


「あんなに喜んでくれるなら、もっと早く連れて来れば良かった(笑)」

 「誰を?(笑)」

ふうっ・・と細く煙を吐き出し「ジェイダ以外にいるとでも?」と、
ぎゅっ!と、手を握ってくれた。
私も握り返す。


「おばあちゃん、僕にいつも申し訳ないって言うんだよ。
アンネがババと離婚をしたことをね。僕も大人になって、夫婦の間の事は
夫婦にしか解らない事も理解出来たし、
アンネもババも幸せでいてくれれば、それでいいんだ」


 「本当のババには会ってないの・・・?」

「ああ。離婚してから一度も会ってない」


アンネの為なんだろうと思った。


 「会いたい・・・?ババに」

「そうだね。会いたくないといえば、ウソになるかな」

 「じゃあ・・・タイランがババになった時、会いに行けば?
 きっと・・・喜んでくれるんじゃないかな。こんなこと言うと無責任かも
 しれないけど・・・息子に会いたくない父親なんていないと思う。
 どんな事情があったとしたって、同じ父親になった時くらい、会ったっていいと思うの」


思わずムキになってしまっている自分に気付き、ハッとした。

 「ごめんなさい・・・」

タイランは優しく微笑みながら「そうだね。いつの日か。İnşhallah・・・」と言った。  


こんなに立派になったタイランを見て、お父さんは何て思うんだろうか。
タイランの本当のお父さんは、一体どんな人なんだろう。
そして、その時タイランの側にいるのは・・・。


タイランと目が合う。


お互い言葉に出来ないまま・・・


タイランがそっと肩を抱き寄せてくれた。


たぶんきっと、同じ事を想い
いいえきっと・・・そうだろうと思えた。


テーブルの上には、おばあちゃんが焼いてくれたクッキーと、
お手製のジャムが載っていた。

タイランが少しジャムをつけたクッキーを私にくれ、自分も口に運んだ。

「懐かしいよ。この味・・・」

おばあちゃんからタイランのお母さんへ受け継がれたであろう優しい味。


「aşkım, 明日、おばあちゃんにこの味を習っておいてくれる?^^*」


そのお願いは・・・どんなに甘いクッキーよりも、愛の囁きよりも
私には甘いものに思えた。


 「うん・・・(*’’*)」


「帰りの船で、どんなにちびカモメがいても、これだけはあげないでよ。
これはボクのためにだけ。いい?(笑)」


 tamam aşkım


私はタイランのために、何度このクッキーを焼く事が出来るのだろう?
願わくばずっと・・・そしていつの日か、
可愛い娘やお嫁さんに伝える事が出来たなら・・・

そんなふうに思えたのも、adaのおばあちゃんのお陰かもしれない。



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by bizim | 2007-01-28 00:00 | 出会い ~ 結婚まで
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