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"yarım" (やるむ) とはトルコ語で はんぶん の意味。  İstanbul と Tokyo 半々生活のふたりのおはなし。
by bizim
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小さなキューピッド ①
私たちを引き合わせてくれたキューピッドが共通の知人 J だとしたら、
結婚をイメージさせてくれた小さなキューピッドが、
もうひとりいると言ってもいいかもしれない。

タイランと婚約前、私がまだホテルや知人宅に投宿していた頃、
常宿を出ると5歳くらいの少年が路地でひとりで時々遊んでいた。
私の姿を見るとニッコリ微笑んだり、「merhaba」と声を掛けてくれたりした。

「abla japon musun? お姉ちゃん、日本人?」

 「evet ya sen türk musun ;p そうよ。あなたはトルコ人?(笑)」

「evettt :D そうだよ(〃▽〃)」

 「adın nedir? 名前は?」

「zafer sen? ザフェル。お姉ちゃんは?」

 「ceyda ジェイダ」

「memnun oldum ceyda (会えて)嬉しいよ ジェイダ」

 「bende 私もよ」

それ以来、私とザフェルは仲良しになった。


タイランとホテルを出た時、ザフェルが私たちに駆け寄ってきた。
初めてタイランを見たザフェルはちょっと驚いたものの、私が紹介すると、
「お姉ちゃんの恋人?」と、聞いた。
「そうだよ」とタイランが答えると、
「結婚するの?」と、子供らしい質問をぶつけた。

その時、私はまだタイランからプロポーズを受けていなかったから、
正直ちょっと焦った。
そして、タイランがどう返答をするのか内心ドキドキだった。
タイランは笑いながらザフェルに「olur 」と答えた。

「いつ?」

「将来だよ」

「じゃあ、僕が先にablaと結婚してもいい?」

「あはは。ablaのこと好きなのか?」

「うん!お嫁さんにしたい!」

「そうかー。じゃあライバルだなー」

私は「ザフェルったらー(ノ´∀`*)!」といいつつ、内心
「ザフェル、GJ!!あとでなんでも買ってあげるーー!」と、
大喜びしていた(笑)。


「すっかり懐いてるんだね。どこの子?」

 「うん・・・なんだかホテルの近所の子みたいなんだけど、
 家とか家族のことを聞いてもあまり言いたがらないの」


「ふーん。
なんかワケ有りなのかな。ジプシーとか物売りの子ではないみたいだけど。
でも一応財布とか貴金属に気をつけて」


 「うん・・・」


「それ、どこのことば?」

悟られないようわざと英語で話してきたタイランに、ザフェルが尋ねる。

「英語だよ^^」

「すげえ!」

 「お兄ちゃん、とーっても頭いいのよ^^。
 ザフェルも頑張って勉強すれば、話せるようになるよ」


 (〃▽〃)!!


それ以来、ライバル(笑)タイランのことも「お兄ちゃん」といって慕うようになった
ザフェルと私たちは、ある日3人で、近くの公園へ散歩に行った。
ザフェルを真ん中にして手を繋ぐ。
芝の上にシートをひき、少し離れた場所で嬉しそうに遊ぶザフェルを見守る。


「子供好き?」

 「う~ん。実はね、苦手な方なの」

「驚いた。そうなの?とてもそんなふうに見えないけど?」

 「キライじゃないけど、子供によるかな・・・。でも何故か、
 赤ちゃんや子供には凄く好かれるのよ。私が子供っぽいからかな(笑)」


「彼らはピュアだから、自分に優しくしてくれる人は本能で判るんだよ。
だから苦手といいつつ自分に子供が出来たら、溺愛するんじゃないの(笑)?」


 「そうかもね^^」


ザフェルにを肩車したり、振り回して遊んだりするタイランの姿を、父親になったら
こんなふうに子供と遊ぶのかなあと思いながら眺めていた。
大はしゃぎのザフェル。
やっぱり男の子は、男性と遊ぶ方が楽しいのだろうか。

トルコ人は本当に子供の扱いが上手いが、タイランもまるでもう2~3人は
子供を育ててきたかのような、手馴れたものだった。

 「子供の相手が上手いのね。本当のババみたい」

「ああ、姉貴の子供とか従兄弟とかみたことあるしね^^」


はしゃぎ疲れたのか、ザフェルはうとうとし始めた。
「少し早めにザフェルを帰そう」とタイランが抱き上げ、私のホテルへと向かった。

「僕がザフェルを家に帰してくるから、君は部屋で待ってて」

 「タイラン、ザフェルの家知ってるの?」

「さっき本人から聞いた。多分わかると思う」

 「私も行きたい」

「いや、君は部屋で待ってて。いいね」

 「・・・・・」

いつになくタイランの強い調子にちょっと何かひっかかったが、従う事にした。



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by bizim | 2010-11-07 01:02 | İstanbul'dan
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